豊胸のノウハウ、プチ版

豊胸をプチ整形で行う際、一般の豊胸と異なるのは「切らない」ということです。メスによる切開は一切行いません。代わりになんらかの充填物を適切な部位に注射注入します。注射による注入ですから、シリコンバッグなどのインプラントと違い、挿入のための穴を開ける必要が無いのです。この豊胸におけるメリットとはなんでしょう。

それはずばり、短時間で治療が済むということです。無論手術痕が残らないということも大きな利点ではありますが、現在の美容外科技術においては、たとえインプラント豊胸における切開手術であっても切開範囲は極小で済みますので、手術痕の有無がそのまま両者の差別化には繋がらないものと考えられます。プチ整形で豊胸を行う最大のメリットは、やはり治療時間の極端な短縮にあると言えるでしょう。治療時間は状態と注入量にもよりますが、概ね20分〜30分といったところでしょうか。

豊胸をプチ整形で行う際に用いられる充填物ですが、これは現在ヒアルロン酸を用いるのが最も一般的です。人体に対して親和性が高く、適度な流動性があり、腫れや痛みなど副作用の心配も無いなど、良いことづくめの高品質素材です。加えて、ドクターが仕上がりを確認しながら適切な部位に注入していくことが可能なので、より自然で美しいバストが実現するのです。ヒアルロン酸そのもの品質も日々どんどん改善されており、最新のものほど触感に優れ、しこりや硬さを感じることがありません。

ヒアルロン酸と並んで昨今、豊胸に使われ始め注目されているのが脂肪注入法です。基本的に利用者本人の体脂肪を使用するので親和性という点でこれ以上の素材は無いでしょう。体脂肪の調達先は太腿や腹部、ヒップなど「余ったところ」から持ってくるわけです。というわけでこちらは脂肪吸引とセットになっているわけで、プチ整形というよりは本格的なボディデザイン治療に分類されるかもしれません。ただ、メスを使わないという点においては広義のプチ整形による豊胸であるともいえるでしょう。

この脂肪吸引とセットになった脂肪注入による豊胸では、さらに精度が上がって本人の幹細胞や血小板とハイブリッドさせた注入素材が注目されています。最大のメリットは親和性の拡大と定着性の増加です。ヒアルロン酸注入方式の豊胸に比較しても、飛躍的に効果の持続が確認されています。脂肪注入、ヒアルロン酸注入どちらにも共通するのは、ダウンタイムの短縮と安全性の高さ、仕上がりの自然さと言えるでしょう。